黒の中の黒　絽の漆黒シルクストール

「黒」と一言で表しても、その色合いは実に無数に及びます。光を吸い込むような、どこまでも深く、そして繊細な色合いは、染め職人の魂を試す、最も難解な仕事とされています。

日本の黒染めは、世界から「ジャパンブラック」と称えられるほど。それは、単なる暗闇ではなく、静寂の中に息づく、凛とした強さと、奥ゆかしいまでの気品を湛えた、特別な黒なのです。

夏の装いに、そっと寄り添う「絽紗（ろしゃ）」の黒。それは、日本の夏の正装に用いられる「絽」という、涼やかな織物と、日本の誇る黒染めの技が出会い、生まれた高貴なストール。

夏の弔いの場においても、その品格ある黒は、装いを乱すことなく、静かに寄り添います。冷房の冷えからそっと身を守りながら、故人を偲ぶ厳かな時間に、ふさわしい佇まいを添えてくれるでしょう。

一枚あれば、普段使いにも、大切な儀式にも、そっと寄り添ってくれる。日本の美意識がさりげなく凝縮された、奥深い黒のストールは装う人の内なる美しさを引き立すお役たちをしてくれるでしょう。