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絽と紗の違いについて

図をまじえて詳細に説明いたします。

 

このページは、「絽(ろ)と紗(しゃ)について詳しく知りたい」という方が多く訪れますので、少しでも皆さまに「絽」と「紗」について知って頂きたく分かりやすくお伝えしたいと思います。

ご不明な点があれば気兼ねなくご質問ください。

 

[目次]

  1. 目標
  2. 絽と紗とは?
  3. 絽と紗はどんな織物
  4. 絽と紗の違いは?
  5. 絽と紗の種類は?
  6. 紋紗とは?
  7. 着物での着装時期やシーンは?
  8. 羅(ら)とは?
  9. 模紗(もしゃ)・疑紗(ぎしゃ)とは?
  10. 新しいストールの絽と紗とは?

 

1.目標

絽と紗の違いを聞かれても自信満々にこたえれる!!

これであなたもロシャツウ!

 

番外:絽と紗にふれたい(無料)

まず、このページを読み理解を深めたつもりでも、「実物を見ていないから違いがよくわからない」という方が大勢いらっしゃいました。

そのために生地サンプルの無料配布もしています。絽紗シルクストールのパンフレットには、ひとつひとつ丁寧に生地を張り、普及活動をしています。

生地に触れ、絽と紗をより深く知って、着物はまだ無理でもストールからなら・・いづれ絽と紗の着物を着たい、という人が一人でも増えてくれればと思っています。

 

 

2.絽とは? 紗とは?

 

絽、紗とは夏の着物や僧侶の衣として用いられている織物の種類の名前です。

着物では、薄物、夏物などともいい、主に7月8月の盛夏を中心に、6月から9月ごろまで着るものとされています。

からみ織(捩り織)で織られ、生地に目が開いており通気性がよいのが特徴です。

織物の種類なので色々なものに使われます。きものだけでなく、帯、襦袢、衿、羽織、、等々です。

 

では、絽と紗についてもう少し掘り下げていきましょう。

 

とは

 

夏の正装着(フォーマル)にも使われる夏物生地の王道とも言えるでしょう。

紗の変形として生まれた織り方で、奇数のよこ糸ごとに経糸をよじって織り、定期的に隙間をあらわしたものです。

途中に平織りが入るため、紗よりも透ける部分が少なくなります。紗は友禅模様などの精緻な柄を美しく染めるのがむずかしく、江戸時代に絽がうまれ、留袖、訪問着、付下げ、小紋といった正装にも使われる夏の定番になったとされます。


<種類>平絽、駒絽、経絽、帯絽、絽衿、紋絽


<主な用途> 夏の着物(留袖・訪問着・付下げ・小紋・長襦袢・衿 等)、夏の染帯

 

紗とは

 

透明感と清涼感に溢れ、絽よりも通気性が高い生地です。

「紗が、かかったような」という表現にあるように透き通っています。

着物では、紗袷のように他の生地と2重にしたり、二重紗・紗無双 といい紗とを重ね合わせたりして、下の柄を上の無地の紗から透かせて、生地と生地の触れ合いや陰影、木目調のモアレを楽しむ洒落着として用いられる事も多いです。

カジュアルからセミフォーマルまで幅広く用いられます。

 

<種類> 駒紗、平紗、紋紗、粗紗

<主な用途> 夏の着物・羽織・コート

 

 

違いは分かりましたでしょうか?

以下簡単にまとめます。

 

両方に言えること

目が開いており通気性に優れている。

 

見た目の違い

清涼感や透明感では、紗が強い。

 

用途の違い

絽はフォーマルでも使える。
紗はカジュアルからセミフォーマル
※本来、格という点では紋の有無や種類とも思いますが、ここでは一般的な解釈として。

 

 

3.絽と紗はどんな織物?

 

一般的な織物との外見の違いは、生地に隙間があいていて清涼感を感じさせるものであることです。

では、この目が開いている部分、どうなっているのでしょうか?

たて糸の間隔、よこ糸の間隔を粗くしているのでしょうか?

いいえ、絽と紗は違うのです。

 

 

絽と紗は、からみ織(もじり織)という特殊な織り方で、隙間をあけているのです。

 

まず、紗の組織図をみてください。

 

 

ポイント

からみ織は、となりあうたて糸をねじることで、隙間を作っていく織り方です。

 

 

たて糸をねじるとどうなるの?

 

となり合うたて糸をねじると、糸が交差している部分ができます。そうすると、次のよこ糸をくっつけようとしても交差している部分にぶつかり、よこ糸どおしは密着しません。つまり、よこ糸どうしは絶対にくっつかず(なんと切ない・・・)、距離ができるのです。

 

これが、からみ織による目の開け方です。

 

 

もしお近くにガーゼなど目の粗い織物などがあったら見たり、触ってみてください。

糸が不均一に並んでいますし、さわると簡単に目がずれます。

これは、平織(ひらおり)という織り方で、よこ糸の間隔を粗くしているだけなのです。

 

紗は、着るものにも使うので強い織物でなければならず、よこ糸をしっかり打ち込みます。

しかし、たて糸を交差させた部分で糸がつまらず、いやがおうにも目が開いてしまうのです。(ココ重要)

つまり、同じ仕組みで目が開くので、隙間が均一に揃ってあきます。

 

[実際の拡大写真]

ねじっている部分が邪魔して、よこ糸どうしがくっつかなくなっているのです。

 

 

 

今度は絽の組織図を見てください。

 

絽は一定の感覚で目が開いた織物です。

上記組織図のように途中に平織という平らな部分をいれています。

 

[実際の拡大写真]

 

 

4.絽と紗の違い

紗はよこ糸一本ごとに、たて糸をねじるのに対し、絽は、一回ねじってから、途中に平織をいれ、またねじります。

ねじる間隔の違いで、絽と紗に分かれます。

 

 

 

なぜ、絽は途中に平らな部分をつくるの?

 

これは、細かい柄を描けるようにするためと思われます。

諸説あるようですが、紗は平安時代、絽は江戸時代に生まれた織物と言われています。江戸時代に染色技術が発展した時に、紗は精緻な柄を美しく染めるのがむずかしく、途中に平織りをいれた絽が生まれ、絽が留袖、訪問着、付下げ、小紋といった正装にも使われる夏の定番になったとされます。

着物では紋を入れるなどフォーマルの席に多く用いられ、絽目の整然さが凛とした美しさをうみます。

 

5.絽と紗の種類は?

 

絽の呼びかた

途中に平織りをいれるよこ糸の本数で呼び名が変わります。

 

3本絽(3越 みこし)

よこ糸3本平織りをして、絽目をつくる

 

5本絽(5越 いつこし)

よこ糸5本平織りをして、絽目をつくる。

 

この絽目を作る間隔で、清涼感の違いが生まれます。

帯に使う絽などでは13本絽になるなど、ほとんどが平織り、ところどころ絽目があく、というようになります。

 

乱絽(らんろ)

絽目を不規則につくるもの。

例えば、平織3回、絽目、平織5回、絽目、平織7回、絽目など。(写真後日アップ予定)

 

また、絽目(すき間)をつくる方向を、よこ方向ではなくたて糸方向にかえると呼び名も変わります。

 

経絽(たてろ)

よこ糸方向に隙間をつくるのではなく、たて糸方向に隙間をつくります。

絽目をどのように作るかで、見た目や用途が変わってくるのです。

 

[豆知識]

なお、この〇本絽というの〇の数は必ず奇数になります。なぜなら、ねじったたて糸をまたねじり戻す場合、平織り部分が奇数回でないと、たて糸・よこ糸の上下関係がうまくいかない為です。

 

 

絽の種類

使う糸の撚糸などの種類によって種類も分かれます。

例えば着物では

 

駒絽(こまろ)

駒糸(撚糸の種類)をつかったサラッとして女性らしいしっとりとした落ち着いた品の良さが特徴です。絽界のスタンダード?

 

平絽(ひらろ)

主に男性やお坊さんがお召しになることが多いようです。

紋付きの羽二重同様に撚っていない「平糸」を使うことで、光沢をだしたものです。駒絽と比べ艷やかです。羽二重に絽目ができたと思うとよいでしょう。

 

絽縮緬(ろちりめん)

ちりめん用の強撚糸をつかった絽

 

壁絽(かべろ)

壁糸(撚糸の種類)を使った絽

 

など、様々です。

 

紗の種類

糸の種類による品種の違いはありますが、絽ほど一般的ではないと思います。

違い駒糸をつかった駒紗(こましゃ)

撚っていない平糸をつかった平紗(ひらしゃ)

など

 

絽なの紗なの?

それより絽や紗のどちら?と定義に迷うものもあります。
名前は当社で織っている生地に名前でつけたもので、正式名などは分かりません。

紗は、となりあうたて糸を絡ませて隙間を作る技術

絽は、平織りの後に隙間を作る技術

のように考えると、タテ・ヨコのデザインは自由となります。

 

 

6.紋紗とは?

 

紗の派生版で、柄を織り込んだものを紋紗(もんしゃ)といいます。

紗のからみ織りで透ける部分、平織りで透けない部分をつくることで、柄を表現します。

 

顕紋紗(けんもんしゃ)

透ける部分はからみ織りで織り、柄の部分を平織りにして透けないようにします。柄が浮き出たように見えます。

絽紗ストールの紋紗はこちらです。

 

 

透紋紗(すきもんしゃ)

全体が平織りになっていて透けずに、柄の部分をからみ織にして透けるようにしたものを言います。

 

 

 

7.絽や紗を着る時期やシーンは?

 

まず温暖化が進んでいることや、着物離れもあり、以前と同じように、着用時期を厳格に守る、ということは薄れてきている気がします(もちろん厳格を重んじるシーンや業界もあります)。

それはさておき、ここでは一般的に言われている着用時期やシーンを記載したいと思います。

 

『絽』
6月中旬頃から8月末頃

絽はフォーマルなシーンにふさわしい生地で、留袖や訪問着、色無地、小紋、喪服などといった正装用の着物に用いられます。ただし、経絽(たてろ)は若干カジュアルよりになるようです。

 

『紗』
7月上旬から8月まで

紗はカジュアルからセミフォーマルと言われています。しゃれ着という解釈をすると良いかもしれません。

 

『紗袷(しゃあわせ)』

5月中旬から6月までと、9月の1ヶ月間。

 

着用シーンは生地の種類もありますが、先染めなのか後染めなのか。染柄が適しているかなどもあると思いますので、その道のプロにご相談するのが良いかと思います。(私たちは生地工場なので少しその道からは外れます)

 

8.羅(ら)とは?

 

絽や紗のことを知ったら、もうひとつのからみ織「羅(ら)」も知っていただきましょう。

羅とは、絡み合う2本のたて糸を、さらにとなりあう左右のたて糸と交互に絡み合わせて織った織物です。

紗や絽よりも起源が古く正倉院供物の中にも見ることが出来るようです。

現代では、人間国宝・北村武資氏が復元したことで有名です。

たて糸が複雑に絡み合っていくので、筬(織物のたて糸をそろえ横糸を押し詰めて織り目を整えるための器具)が使えないため、機械織りはできません。

※写真は後日アップ。

 

9.模紗(もしゃ)・擬紗(ぎしゃ)とは?

 

外観が目が開いているけど絽や紗でないものがあります。

これを模紗・擬紗といいます。

これらは外観が紗や絽に似るように、織った平織りの織物です。

 

この生地が生まれた背景としては、からみ織りが特殊な装置を使うことや、準備工程で煩雑さが生じることから、量産しづらいものである、ということからのようです。つまり、絽と紗の魅力である通気性を得ようとした量産できるようにした生地のようです。

よって、本当の紗を「本紗(ほんしゃ)」と呼ぶこともあります。

 

 

10.新しいストールの絽と紗とは?

 

誕生の背景

本来、着物やお坊さんの衣など衣類として用いることが多い絽と紗。しかし、現状、絽と紗を着る方は大変少なくなっています。

 

着物を着る方が少なくなり、さらに絹の着物を着なくなりました。そして、わざわざ着用時期の限られる夏物を用意する方も少なくなり、着物はカジュアル化が進み夏は浴衣になりました。

 

つまり、産地の生産量は激減しています。

 

そこで、私たちは絽や紗が新たに生きる道はないか(きっとあるはずだ!)模索し、たどり着いたのがストールやスカーフなどでの用途です。

 

絽や紗の特徴である

通気性がよく、清涼感や透明感に溢れ、軽くて持ち運びに便利

 

絹の特徴である

肌触りがよく、どなたにも安心で、その光沢から顔周りを明るくできる

 

 

そこに着目し、着物生地の4分の1以下に軽量化した今までにない(と断定できませんが)ストール向けの絽と紗の生地を開発しました。

 

そして、その新素材を生地として販売することなく、自社のシルクストールブランド「絽紗」としてだけ使っています。つまり、世に流通していない生地から独自可した完全なオリジナルブランドです。

 

 

あたらしい紗は、着物の生地以上に透明感を増して、まとう方の軽やかさを引きてます。

軽いのにハリがあり立体感をだせるのが特徴です。

 

あたらしい絽は、かろやかなドレープと、やさしい肌触り、艶やかさで優雅さを演出します。

 

あたらしい紋紗は、ひと目で他との違いを伝えるだけのオーラーを放ちます。

 

 

 

生地に、着物DNAが受け継がれているので、どのストールも着物との相性は抜群

 

 

コンパクトなストールは、首周りが寒い時に品を損ねないので大変便利。

 

大判ストールは、着物のショールとしても使えるだけでなく、普段使いもできます。

 

和柄を着物に合わせたり洋服に合わせたり。

華やかな洋柄やシックなストールを着物に合わせたり、楽しみ方色々です。

 

シルクストール絽紗の特徴

 

私たちは生地工場ですので、上質な素材を織りなすことに特化。

その新素材を全国の優れた染職人と直接連携して染めていただいた唯一無二のストールです。

 

ラインナップは多種多様。今の多様性が求められる時代に、自分の好みの一枚をお探しください。

 

→商品一覧はこちらです。

 

むすびに

ご覧いただき勉強になった、よく分からなかった、もっとこんなこと知りたいなど、ご感想をお寄せください。(工場として、励みになります。)

また、シェアして絽と紗を普及していただけると嬉しいです。


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