絽紗は着物を染める前の白い反物を作る工場が立ち上げたファクトリーブランドです。
工場の織り機では、主に着物や法衣を織っています。
法衣などは、表面に凹凸のない光沢のあるものが多く、良質な絹糸を使わねばなりません。
「良質な絹糸」という定義が難しいのですが、私たちの工場の観点で良質な糸とは、節がなく、太さが均一で織りやすい事です。織りやすければ糸が切れず良い反物が作れるからです。
このような点でいうと、世界のトップクラスは、ブラジルそして中国といえるでしょう。世界トップの養蚕技術をもっていた日本が、海外での量産を始めたこともあります。
日本製の糸は、残念ながら上記のように工場が希望する「良質な絹糸」とは現状言えず、また海外製に比べて価格も高いため、特別な依頼がない限りは使っておりません。