商品のラインナップに「これぞ白生地シリーズ」を追加しました。
きっかけは、「お客様のお問合せ」からです。
店頭で白いストールを探している方が時々いらっしゃいます。全ての用途は分かりませんが、
- お祝いごとや入学式の際に衿元に着用だったり、
- 夏の紫外線対策に合わせやすい白が欲しい
という方が多いようです。
他にもお探しの方がいた時に、絽紗の白生地がもし見つかって、求めるものとして解決できるならうれしい、と白いストールとして購入できるようにしました。
今までは絽紗のcoreである素材そのままに販売はしておりませんでした。
なお、絽紗はオリジナルの白生地から生まれるブランドです。
白生地については、以下参照ください。
伝統的なきもので使う白生地を100年織り続け、その伝統の技術と、織の心から、新しい絽と紗の息吹を誕生させました。
なぜ、新しい絽と紗の白生地を創りあげたかといえば、お客様の声を直接聞くためです。
なぜお客様の声が大切なのか?
それは、私たちの本業が白生地だからだと思います。
「白い布」で片づけてしまえば、そうですが、非常に奥が深いものです。
現場で働く職人も細微な変更を繰り返し、改善をしていきます。
しかし、消費者との距離はとても遠く、その改善に対して、フィードバックがないため、何が答えか、分かりません。
また、きものが当たり前で仕事がいくらでもあった時代は、決まりきったことだけしてても良かったかもしれませんが、今は違い「変化」の時代です。
変化に対応しようとも、その変化を感じられる立場で仕事をしていなければ、変化に取り残され、潰えてしまうと思います。
いくら歴史があっても、技術力があって、良い糸を使った上質な品物だとしても、ニーズがなくなって、必要とされないものになってしまえば、価値はないと言えるでしょう。
だから、今までのきものの流通とは違う場にでるため、新しい生地を生みだし、お客様の近くに寄り添う為に、「絽紗」を立ち上げたのです。
そして、自分たちで「絽紗」をすると決めた時点で、新しい生地を「生地として」販売することはやめました。
「絽紗」の一番の独自化要素が「白生地」だからです。
自分たちで織るものを「絽紗」としてしか販売しないから、唯一無二になれるのです。
大きな変化でしたが、おかげで仕事は大変楽しくなりました!
だからこそ「白いストールを求めている方がいる」ことに気づき、白いストールという商品として販売することとしました。