絹織物工場である私たちの知る限りでは「アイスシルク」という素材は把握しておりません。
「アイスシルク」という商標というか商品名というか、そういう呼称のように使っているだけだと思います。
Yahooニュースのトップで紹介されていました。
このニュースには私どもも心当たりがあります。2020年コロナ禍になって初めての夏。暑い夏をどうマスク着用してこすか?というのが多くの方の関心事となり、私どもにも夏ひんやりする、ベタつかないからと、シルクマスクのご注文を多く頂いていました。
その際、クラウドファウンディングに新素材:アイスシルクマスクというのがあることを見て、何だこのマスク!すごい!とびっくりしたことを覚えています。シルクだけしか扱っていない私たちですら知らないシルクです。
しかしサイトをよく見ると組成表記が一切書いておらず、証明写真もぼやけていてわからない。少し怪しいなと思っていました。しかし技術も日進月歩、品種改良したシルク糸なのかと思いましたが、結果シルクは全く使われておらず、販売者はだましたつもりはない、、とトラブルになっていたのを見てしまいました。
実際、「新素材:アイスシルク」と謳っている商品は多々ありますが、組成の記載を確認してみたところ、
アイスシルク
ポリエステル96%
スパンデックス4%
とシルクは全く含まれておりませんでした。
組成を記載していないページも多くありました。
消費者に、商品のイメージを伝えるために「シルク」「絹」という言葉を使う事は多々あります。
サラサラとした、
柔らかい、
きめ細かい、
なめらかな、
肌にやさしい、
高級な、
光沢がある、
そのようなイメージを消費者に伝えたい、となれば、シルクという表現を使うと「伝わりやすい」と思います。
「シルク」や「絹」という書いてあるとイメージしやすいですよね??
ネット通販のように物を直接触らずに購入したりする際にはより消費者にイメージで伝えて衝動を駆り立てないといけないため、言葉がより強くなっている気がしています。
お願いしたいのは、言葉やイメージだけで判断せず、組成(素材)表記を必ず確認してください。
さすがに、そこに嘘の情報は書かないと思います。
消費者も正しい情報を確認し、納得して購入すればいいのだと思います。
また、記載がない場合も多々あります。この場合は問合せしてください。
肌ざわりがよければOKという方は納得して購入するかもしれませんし、肌がよわく天然繊維でないとだめという方は素材がシルクでなければだめなのでNGとすればよいと思います。
皆で気持ちのよいお買い物をしていきましょう!
ちなみに、私どもは絹織物工場でシルク糸しか扱ったことがないのですべての商品がシルク100%です。
※当初、そのように書いていたらマスクのゴムもシルクかと判断されてしまった事がありましたので、私どもも気をつけないといけません。。